オニツカタイガーとアシックスの違い、同じ会社?縞模様の謎

要点まとめ
オニツカタイガーとアシックスの違いは、同じ会社の二つのブランドだという点です。どちらも1949年に神戸で生まれた会社が起源で、2026年10月現在オニツカタイガーはアシックスの一部です。側面のライン(1966年開発)が共通なので混同されやすく、2027年1月1日には子会社のOT GROUPに事業が移る予定です。
- オニツカタイガーは1949年に神戸で誕生し、1977年のアシックス発足でいったん途絶え、2002年に復活しました。
- 側面のライン(1966年開発)はオニツカタイガー、アシックスタイガー、アシックスに共通で、ラインだけでは見分けられません。
- 2027年1月1日の分社後も、OT GROUPはアシックス100%子会社です。
- オニツカタイガーは約160の国と地域、直営店約190店で展開しています。
オニツカタイガーとアシックスの違い、同じ会社?
2026年10月現在、同じ会社です。オニツカタイガーはアシックス(ASICS Corporation)が運営するブランドのひとつで、どちらの名前も1949年に神戸で生まれた同じ会社にさかのぼります。アシックスの公式沿革によると、同年に鬼塚喜八郎が鬼塚商会を創業し、1977年に鬼塚株式会社、ジーティーオー株式会社、ジェレンク株式会社の3社が対等合併してアシックスが誕生しました。
ただし、役割は違います。アシックスはランニングシューズを軸にしたパフォーマンスブランド、オニツカタイガーは往年のデザインを生かしたライフスタイル系スニーカーのブランドです。アシックスは2026年6月の開示で、オニツカタイガーを「ラグジュアリーライフスタイルブランド」と位置づけ、ブランドに合った意思決定の迅速化を分社の狙いに挙げています。

1949年の創業から1977年のアシックス誕生まで
鬼塚喜八郎は、日本の若者のための靴を作ろうと、1949年9月1日に鬼塚商会を設立しました(Grailedによる)。最初の製品はバスケットボールシューズで、のちにランニングシューズへ広がりました。「ASICS」の名は、ラテン語の「Anima Sana In Corpore Sano」(健全な身体に健全な精神を)の頭文字に由来します。
早くから海外にも知られていました。Web Japanによると、1956年のメルボルン五輪で日本選手団の靴の公式サプライヤーとなり、各国の選手からも注文が入ったといいます。1977年の合併で社名がアシックスになると、オニツカタイガーというブランド名はしばらく使われなくなりました。今も二つの名前を別会社と思っている人が多いのは、この空白期間があるためです。
2002年の復活、なぜ古い名前が戻ったのか
アシックスは2002年にオニツカタイガーを再始動させました。沿革ページによれば、最初はMEXICO66などの復刻モデルで、スポーツスタイル市場へ世界展開する出発点になりました。Web Japanは、2002年9月に日本でマーケティングを始めて以降、売上が着実に伸びたと伝えています。2004年の京都コレクションは1万足が完売し、映画『キル・ビル』でユマ・サーマンが履いたことも知名度を押し上げました。
薄いソール、シンプルなライン、鮮やかな色が、2000年代のレトロスニーカーの感覚に合いました。MEXICO66は150色以上で発売されています。
側面のラインはなぜ両ブランドにあるのか
このラインは1966年、オニツカタイガー社内のデザインコンペから生まれました。Sneaker Freakerによると、社員200人以上が応募し、最終候補は5案でした。選手のテストや京都大学の研究者による検証を経て選ばれたラインは、シューレース周りに組み込まれ、アッパーを安定させてフィット感と耐久性を高めます。1968年メキシコシティ五輪の開会式で日本選手団がこのデザインの靴を履き、「メキシコライン」と呼ばれるようになりました。
アシックスの沿革ページは、このメキシコラインがのちにオニツカタイガー、アシックスタイガー、アシックスのシューズを代表するデザインになったと記しています。Grailedは、1977年の新ロゴ採用後もラインが引き継がれたと伝えます。同じ会社が同じラインを二つのブランドで使っているのですから、側面だけで迷うのは自然なことです。
Gist7の視点:見分け方
ラインは共通なので、判断材料になりません。靴に書かれたブランド名とモデル名で確認するのが確実です。表記の位置は製品ごとに違うため、タン、かかと、中敷きをあわせて見てください。ネットで買うなら、商品ページが「Onitsuka Tiger」か「ASICS」かを最初に確認します。
今回確認できた資料では、ラインが3つのラインに共通して使われているところまでしか裏づけがありません。モデルごとの細かなマークの違いは、公式サイトや店頭で確かめるのが安全です。
2027年1月1日の分社で何が変わるか
アシックスは2026年6月10日、オニツカタイガー事業を2027年1月1日付で子会社のOT GROUP株式会社に承継させると発表しました。アシックスの開示では、契約締結は2026年10月1日、OT GROUPの株主承認は11月16日の予定で、簡易分割のためアシックス側の株主総会決議は不要です。OT GROUPは2026年2月25日に設立されたアシックス100%子会社で、分割後はブランドのグローバル本部を担います。
事業の規模は約160の国と地域、直営店約190店、従業員約2,800人です。2025年度の単体売上高は66億6,300万円で、主に各地域子会社からのロイヤルティ収入でした。アシックスは連結業績への影響は軽微と見ています。
| 項目 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 効力発生日 | 2027年1月1日(予定) | アシックス開示 |
| 承継会社 | OT GROUP(アシックス100%子会社) | アシックス開示 |
| 規模 | 約160の国と地域、直営店約190店、従業員約2,800人 | アシックス開示 |
| 2025年度単体売上高 | 66億6,300万円 | アシックス開示 |
今後の注目点
消費者にとって、すぐに変わることは少なそうです。OT GROUPはアシックスグループの中にあり、アシックス自身も連結業績への影響は小さいとしているからです。ただ、運営が別になれば、価格帯や店舗、コラボの方針がアシックスとより離れていく可能性があります。アシックスがオニツカタイガーを「ラグジュアリーライフスタイルブランド」と位置づけていることが、その方向を示しています。分割後の店舗や製品ラインの整理は、確認しておきたい点です。

よくある質問
オニツカタイガーとアシックスは同じ会社ですか?
はい、2026年10月現在はどちらもアシックス株式会社の事業です。2027年1月1日からは、アシックス100%子会社のOT GROUPがオニツカタイガー事業を担う予定です。
オニツカタイガーの側面のラインとアシックスのマークは同じですか?
アシックスの公式沿革によると、1966年のメキシコラインはオニツカタイガー、アシックスタイガー、アシックスのシューズが共通で使うデザインです。そのため、ラインだけでは見分けられません。
オニツカタイガーはいつ復活しましたか?
1977年のアシックス発足後は使われていませんでしたが、2002年にMEXICO66などの復刻モデルで再始動しました。
分社化したらアシックスとは完全に別の会社になりますか?
いいえ。分割後もOT GROUPはアシックスが100%出資する子会社です。分かれるのは運営体制だけです。
アシックスという名前の意味は?
ラテン語「Anima Sana In Corpore Sano」(健全な身体に健全な精神を)の頭文字に由来します。
参考資料
- 会社分割(オニツカタイガー事業のOT GROUPへの承継)— アシックス
- 沿革 — アシックス
- Asics to spin off Onitsuka Tiger business into independent subsidiary from 2027 — FashionUnited
- Onitsuka Tiger Shoes Make a Comeback — Web Japan
- How The Tiger Got Its Stripes — Sneaker Freaker
- A Sound Mind in a Sound Body: A Brief History of Asics — Grailed



